お知らせ
さいはての離島(利尻島・礼文島)における広報活動(3)
平成30年6月 名寄公証役場
1今年度、離島における広報活動に至る経緯
(1)旭川弁護士会との共催
離島における広報活動2年目の平成30年度は、旭川弁護士会の協力をいただき、稚内在住弁護士2名と共に、従来から開催している「無料法律相談」と初めての「公証相談」を同時開催することとしました。
(2)事前準備
稚内在住弁護士2名が利尻島と礼文島それぞれの担当となり、3町役場担当者と事前にすりあわせを行い、およその開催日を決定しました。
相談会会場は、礼文町及び利尻富士及び利尻町の協力のもと、3町の会議室又は町内施設を無料で借用することとして、派遣者は公正証書の作成も踏まえ、今年度は名寄公証役場からのみ派遣することとしました。
2広報活動の実情
(1)利尻富士町 6月15日 金曜日:くもり
前日稚内に宿泊し、稚内早朝7時15分発のフエリーに乗船、多少の波にもまれましたが、ほぼ定刻の9時過ぎ、海の駅鴛泊港に到着しました。
フエリー遅れを勘案して余裕ある開始時間としてあるため、相談会場から5分の利尻富士町役場を訪問、理事者と広報活動等意見交換の後、相談会場に戻り、午前10時30分から開催することになりましたが、当日の相談はありませんでした。
(2)利尻町 6月29日 金曜日:くもり
利尻町では,6月15日同様、稚内に前泊し、稚内早朝7時15分発のフエリーに乗船、定刻過ぎの午前9時、鴛泊港に到着。利尻町は、港から14キロ離れており、担当弁護士と共に港からタクシーに乗車し、利尻町役場まで20分程度で移動。到着後、理事者(町長出張中のため副町長)と広報活動等意見交換の後、相談会場は1階「法律相談」2階「公証相談」と役場会議室を確保いただいており、午前10時30分から、相談会を実施しました。
利尻町では、初めての開催で、町役場担当者からは広報誌及び相談会当日9時から防災無線を通して広報をしていますと聞いていたが、「公証相談」への相談者は無く、弁護士の無料相談の相談者1名の弁護士会場への引き継ぎ案内と役場総務課職員への公証業務についての説明が主な業務となりました。
(3)6月の利尻島は、大わらわ
利尻島では相談会開催時期、北海道本土から島に泳いで渡ったヒグマ騒動があり、相談会場の利尻町に向かうタクシー運転手さんは「ヒグマ騒動と両陛下ご訪問が予定されているから、警官やミニパトカーも島に多く入って、役場はもちろん、利尻空港警備などで、島中慌ただしいよ。」と話し、これは繁忙期に来てしまったかと後悔しつつ、公証相談会場は、静かに時間だけが過ぎていました。