文字サイズ |
English中文한국어PDF

お知らせ

奥尻島における広報活動(2)

平成30年10月 北海道公証人会

1奥尻島における広報活動

(1)広報活動実施の経緯
 昨年奥尻島で講演会・相談会を実施したが、その後も奥尻町民による遺言公正証書、任意後見契約公正証書の作成嘱託が皆無であったため、さらに広報活動を行う必要があると考えられたことから、本年においても奥尻町で講演会、無料相談会を実施することとした。

(2)事前準備等
 北海道公証人会では、函館公証人会と協議の上、次の日程等により講演会及び無料相談会を実施することとした。
 なお、奥尻町及び函館弁護士会との交渉等は専ら函館公証人会に行っていただいた。

ア 講演会

演 題 「知って安心、遺言・任意後見契約」
日 時 10月19日(金)午後1時~1時50分
講 師 札幌公証人会所属公証人

イ 無料相談会
 本年は函館弁護士会と合同で行った。

日 時 10月19日(金)午後2時~5時
相談員 函館弁護士会所属弁護士・札幌公証人会所属公証人

ウ 会場 奥尻町海洋研修センター会議室
 講演会・無料相談会の奥尻町民に対する周知については、奥尻町広報誌に掲載してもらったほか、函館公証人会作成の「北海道公証人会による講演会・無料相談会」と題するチラシを奥尻町の協力を得て、町内全戸に配布した。

 

2広報活動の状況

(1)講演会の状況
 前日までの予約は1名にとどまっていたが、午後1時には5名の方々が聴講に訪れてくれ、午後1時50分まで熱心に聴講をしていただき、数々の質問も寄せられた。聴講者が5名というのは、少ないように思われるかもしれないが、奥尻町の人口は2700人程度であるから、540人に1人の人が聴講してくれたことになり、それなりの関心の高さがうかがわれた。

(2)無料相談会の状況
 公証人が担当した相談者は2名であり、いずれも遺言、相続に関するものであった。うち1名は、函館まで出向くこととの困難さから躊躇はあるものの、場合によれば公正証書を作成したいとの意向であった。
 なお、弁護士が担当した相談者も複数名であった模様である。

 

3今後の課題

 2年続けて奥尻町で広報活動を行ったところであるが、潜在的公証需要の掘り起こし、公証制度の定着を図るために、今後、どこで、どのような形で広報活動を行っていくか検討する必要があると思われる。